発達障害の我が子、公園はあえて……親の孤立防ぐペアレントメンター
阪田隼人
その日の待ち時間は、とりわけ長かった。
1歳半健診で、待合室を走り回り、勝手に個室に入っていく長男。最初はいつものように追いかけて抑えていた。
でも、この日は気力が続かなかった。「この子の母親は誰?」と、刺さるような視線を感じつつ、部屋の隅でじっと耐えていた。
思えば、生まれてまもない頃から、育てにくかった。明け方まで、30分おきに続く夜泣き。手をつなぐことを拒み、外で服をつかんでいないと1人でどこまでも行ってしまう。偏食がひどく、カフェではき出した時には思わず手をあげてしまった。
子育てスキルをもっと高めないと。そんな思いがいつも頭を駆け巡る。
ようやく健診の順番が回ってくると、担当の先生に指摘された。「この子はお母さんと認識していないようです」。紹介されたのが、発達障害児の子育て支援機関だった。
そこに通ううちに、わかり合…
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